2017年美術展ベストの話の続き。
この展覧会、2つセットで見たのがとてもとてもよかった!
川端展が「とにかくでっかい」
根付コレクション展が「とにかく小さい(細かい)」
単独でもたぶんかなり面白く見られたとは思いますが、同じ日に
見たからこそ、各展覧会の面白さが際立ったというか。
まず、川端龍子展
【特別展】没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画― 〔過去に開催された展覧会〕 - 山種美術館
感想↓
川端龍子展@山種美術館、面白かったー。確かにこれは超ド級。爆弾散華(爆撃されて飛び散るのが野菜!)と香炉峰(巨大過ぎる戦闘機!)と百子図(象と子どものいる天国)と。ぜーんぶ同じ作家。どうしてこうなるのーーと冷ややかな突っ込み入れたくなるトゥーマッチさと確かな技術が狂気を醸し出す
— めぐみ (@megkurotsubaki) 2017年7月14日
例えば百子図。子どもの目がちょっと普通じゃない。日本人じゃないみたいなんだよね。で、象ね。遠目で見るとやさしさいっぱい子ども大好き!みたいなんだけど、よーーくみると目が邪悪。龍子の描いた世界は素晴らしいかもしれないけど、やっぱりちょっとおかしい。狂気を感じる
— めぐみ (@megkurotsubaki) 2017年7月14日
川端龍子って名前は知っていたし、いくつか作品を見たこともあるのですが
これだけまとめて見たのは初めてで。
香炉峰(巨大過ぎる戦闘機!)、爆弾散華(爆撃されて飛び散るのが野菜!)
と来て、川端龍子氏は児童書?の挿画も描いていたんですよ、とか
ほんわかした流れの中で、百子図(象と子どものいる天国)をじーっと見てたら、
やっぱり普通じゃないw
すごい画家だとは思うけど、壮大な勘違いというか、ちょっと冷静になってみるとわかる狂気みたいなものに痺れました。。
で、高円宮妃根付コレクション展
感想↓
TLに流れてきた高円宮家の根付コレクション@国学院大学博物館、どーしても観たくて猛暑の中行ってきたよ。凄かった。。超ど級の川端龍子先生、霞んだ。。マクドナルドの印籠(実はMの字のところがミッ○ィー風)も良かったけど、やっぱり琥珀と象牙でできたホットケーキ!腰抜かした pic.twitter.com/YJn1EF3sBF
— めぐみ (@megkurotsubaki) 2017年7月14日
とにかく細工が凄いのでこれから見る人は単眼鏡を持っていくとよいかと。川端龍子はとにかく大きい。そして、根付コレクションはとにかく細かい。この対比がまた面白いので両方の美術館をセットでご覧になるのをお勧めします。根付コレクションは7/23まで。
— めぐみ (@megkurotsubaki) 2017年7月14日
今日観た高円宮家根付コレクション@国学院大学博物館、ホットケーキ(象牙と琥珀)もそうだったんだけど、牡蠣がまたシズル感あって驚いた。高円宮家の根付コレクションはトーハクでも何度か観てるんだけど、今回の展覧会では見たことのないものがたくさんあって見応えあり。 pic.twitter.com/A0dARuiGKG
— めぐみ (@megkurotsubaki) 2017年7月14日
高円宮家根付コレクション。これもポテトのシズル感がいいんだよね。 pic.twitter.com/EeripfDSdk
— めぐみ (@megkurotsubaki) 2017年7月14日
でっかいもの(川端龍子作品)の後で見たせいか、根付の超絶技巧のインパクトが大きくて。根付コレクションは、とにかく「なんでこんなものを根付にするの」というテーマ的な狂気と、上記のシズル感とか細工とかの狂気が堪らなかったですね。
ちなみに、トーハクにも高円宮妃の根付コレクションは展示されているのですが、國學院で見たコレクションの方がはっちゃけててすごかったですね。