美術館に行ってるんだけど、ブログへの記録が滞っております。。
書くのが追い付かない。でも頑張って書こうと思います。
以下、会期終了してしまった「カタストロフと美術のちから展」の記録です。
フロリレージュで友人夫妻とランチした後、お散歩がてらてくてく歩いて森美術館へ。
「カタストロフと美術のちから」展を見て来ました。
今回の展覧会、自分の中で「カタストロフ(惨事)」という言葉がどうもひっかかってしまい、何となく足が遠のいていたのですが・・・先入観持ちすぎは良くないですね。実際見たらかなりかなり面白い展覧会でした。
森美術館らしい、社会に対しアートは何ができるのかを真正面からとらえた、キュレーションもよかったし。会期終了間近に足を運んだのが残念。
もう1回ぐらい見たかったな。
最初の作品トーマス・ヒルシュホーン《崩落》からかなりインパクトあり。。個人的にはトーマス・デマンドの作品(今回の展覧会にも出品されていましたが撮影不可のため写真なし)をほうふつとさせる作品だと思いました。
展覧会に足を運んだのが、阪神淡路大震災が起こった日の翌日で。前日、ラジオやネットで当時を振りかえるニュースをやっていたので、気分的にもかなりシンクロしていました。これはドローイングの作品だけど、荒々しいタッチがかえってリアル。
これもよかったな。
原爆のきのこ雲を描いた作品。
これは武田慎平さんの作品、どうしても写真で撮影しきれなかった作品なのですが。。
黒い平面に星のような白い点があり、東日本大震災のときの放射能を記録したもの。
実際にタイマーが「カチカチカチ・・・」と聞こえてて、音の演出もすごくよかった。
ユーモアのある作品もあり
これも怖いんだけど、きれいな作品。モナ・ハトゥム 《ミスバー(ランプ)》。ランプシェードが回転して、壁面に写る兵隊と星がくるくる回る。
池田学さんの作品もよかったなあ。
拡大↓
アイウェイェイの作品。まるで古代文明の壁画のよう。皮肉が効きつつも美しいし迫力あってよかったなあ。
ジョルジュ・ルース《アートプロジェクト in 宮城》
実は、個人的に一番よかったのが米田知子さんの作品。
一見何の変哲もない集会所の写真なのですが・・・
阪神淡路大震災で遺体の安置所として使われていた場所の写真とのこと。
展覧会に展示されている作品がかなり見た目的にインパクトがあるものが多かったので、米田さんの作品の静謐さのようなものが、展覧会の中で流れの中でも、(静謐な分)心にかなりズドーンと来るというか。
とにかくよかったなあ。
米田さんの作品は最近グループ展でもよく見るのですが、先日、写真美術館で展覧会をやったときのカタログをじっくり拝見して。
ああ、これはすごいなと。
写真美術館での展覧会を見逃したのをかなり後悔。次回個展をやるときには必ず足を運ぼうと思いました。
坂茂さんの教会の作品は模型で展示。模型の中に頭を突っ込めるようになっていたので、中を撮影。
宮島達男さんの作品。
最後はオノヨーコさんの作品。
駆け足での鑑賞でしたが、かなりかなり面白く、大満足。
続けて、森美術館MAMコレクション008:会田 誠とChim↑Pomのカラスを鑑賞。
これがまた面白かったので別エントリで書きます。