「カタロストロフと美術のちから展」と同日に、MAMコレクション008:「会田 誠とChim↑Pomのカラス」を見て来ました
。
これ、すっごく良かったです。以前、森美術館で開催された会田誠展でも《電信柱、カラス、その他》は、見ましたけど、今回の展示で久々に見て、やはり最高だなあと。痺れました。
山下裕二先生の講演会で、元ネタは長谷川等伯の「松林図屏風」という話を聞いてから、ずっとモチーフは「松林図屏風」と思い込んでいたのですが。。
実は春草の《落葉》のようですね。
↓この会田誠さんのインタビュー「僕に必要だった10人の画家」においても「春草」への熱い思いを述べていらっしゃいます(すんません、アプリがないと最後まで読めません)
春草の≪落葉≫は、近代美術館で開催された「春草展」で見ましたが、意外と印象が薄いんですよね・・・。画集でもう一度確認してみよう。
確かに、絵の具の使い方を観察すると、かなり春草的なこと(朦朧体的な表現)をやってるのが分かります。この輪郭の感じ。塗りこめ方。
このカラスがくわえているものとか。。戦慄
分かりにくいのですが、下の写真の左下の烏のあたり、セーラー服の襟があるの分かりますか?あと撮り忘れたのですが、ネクタイもぶら下がっていて、自作である「あぜ道」、「灰の山」辺りの作品も連想させます。
↓会場で撮った写真、かなりグレアが出てしまいましたけど、それがまた退廃な雰囲気を醸し出しててよいなあ(自画自賛)。
靄のむこうの電柱の感じとか、やはり長谷川等伯の「松林図屏風」を連想せずにはいられない。
Chim↑Pomのカラスとの組み合わせもとてもよかったし、「カタロストロフと美術のちから展」からの流れもよかったし、お正月に東京国立博物館で「松林図屏風」を展示していることへの意識?みたいなもの感じられたし、本当に見てよかったです。
《電信柱、カラス、その他》は会田誠さんの作品の中でもかなりかなり好きな作品。
展示される場所を選ぶ作品ではありますが、ぜひまた展示して欲しいと思います。
2/1発売のブルータスの特集は、
会田誠の「死ぬまでにこの目で見たい日本の絵100」です。
これはマストバイですね。
あと、ぴあでフクヘンさんがインタビューしてた会田誠さんの「僕に必要だった10人の画家」、すごく面白かったので、書籍化してくれないかなあ。
実は会田誠さんの文章って読んだことがないので、読んでみようと思います。
そういえば、会田誠さんの作品で、私がお菓子にした唯一の作品がコレ。また作ろうかな・・・。