ピエールセルネ&春画@シャネルネクサスホールに行って来ました。
いやー、面白かった!
予想していた以上に面白くて、会場内を2~3周ぐらいしてしまいましたw
今回の展覧会、シャネルネクサスホールのwebの情報でだいたいのコンセプトは把握していたつもりだったのですが、まず、大きな誤解が・・・。
ピエールセルネ氏の作品が「写真」だったこと。
私はてっきりアクリルか何かで描かれた抽象画だと思っていたのですが、なんと写真だったんですね。
会場内のスタッフの方にきいたところ、
「個人、あるいは、男女がまぐわっているところにカーテン(スクリーン)を置き、そこを撮影したのが今回の作品」
とのこと。
ほほぉ・・・。
モノクロで、陰影もまったくないので、作品に映っている身体の部分がどの部分か、どういう姿勢なのか?
割と分かるものもあるし、分からないものもある。
あと、白と黒だけなので、どちらが図でどちらが地なのか。頭の中で混乱するんですよね。
でも間違いなく、この黒あるいは白のシルエットには捨象されたリアル(現実)が有るわけで。
そこを頭をフル稼働して想像する。
作品だけ見ているだけでもイマジネーションが膨らむのですが、そのすぐそばに置かれているのが、浦上コレクションの春画です。さらにイマジネーションが膨らむわけです。
春画って、見た方は分かると思いますが、現実を飛び超えているんですよね。男女の姿勢なんかもちょっとアクロバティック過ぎるし。ディティールもすごい。えええ。こんなことまでやる?こんなことまで描く?って絵も多い。
このリアルな抽象(セルネ作品)と、現実を飛び超えた具象(春画)。
この対比がめちゃめちゃ面白かった。
特にセルネ作品を見ているときのイマジネーションの膨らみ方というか奥行感が面白かったなあ。たぶんセルネ作品だけが展示されていたら、ここまでイマジネーションは膨らまなかったと思います。
あと、春画って実はそんなにじっくり見たことがなかったのですが、やっぱり面白いなと(さすが浦上氏のコレクション)。絵のディティールから読み解くエロスのチュエーションみたいなものがすごく面白い。
この喜多川歌麿の作品(チラシから拝借しました)とかも、よーく見ると、女性の鬢の向こう、見えるか見えないかのところに男性の目がある。男性は接吻しつつも、けっこう冷めた目線で見ていて、この男女の関係についていろいろな想像が湧いてしまう。。
おおうちおさむ氏による会場構成も本当に素晴らしくて、
特にこの丸い小窓!何かエロいでしょ?
鑑賞者の動きがチラチラ見えるのも面白い。
展覧会は4/7迄。3/28に展示替えをして、3/29から後期の展示が始まります。あまりに面白かったので、後期の展示替えを待たずに、前期の展示、もう1回見に行くかもw
第1回目(前期):2019年3月15日(金)19時45分~20時30分(既に申し込み締切)
第2回目(後期):2019年3月29日(金)19時45分~20時30分(申し込み受付中)
すっごく聞きたいけど、平日の夜なので無理かな・・・。
行ける方はぜひ。