少し前のことですが、松濤美術館で奈良国立博物館のコレクション展を見てきました。
奈良国立博物館のコレクションが東京にやってくるなんて…。しかも区立美術館に!
なんだかびっくりな企画展です。
ほぼ予備知識なく足を運んだのですが、(仏像の知識などない私が見ても)かなり面白く、「さすが奈良国立博物館や…」と感動しっぱなしの展覧会でした。
館内撮影不可のため、ブログに写真を掲載できないのが、残念なのですが
上記のポスターにも使われている「如意輪観音菩薩坐像」もよかったし、「毘沙門天立像」もよかったし。どれもこれも一級品ばかりで、ただ見ているだけで沁みるというか。
その中でも特に心に残ったのが、地下展示室にあった辟邪絵。特に、栴檀乾闥婆(国宝)。
子どもを苦しめる厄災の権化(十五鬼)が退治される様子が描かれています。
絵としても大変に面白いのですが、学芸員さんは今の社会の情勢を踏まえてこの作品を選んだのだろうなと。その学芸員さんのこころもちを思うと…。グッと来ました。
改めて本展のステートメントを読むとこのようなことが書いてありました。
このような国内有数の博物館である奈良国立博物館ですが、意外にもその所蔵品を名品展として東京で公開したことはありませんでした。そこで、この度、その魅力を多くの方々に改めて知って頂く 契機となればと考え、同館の数多くある所蔵品の中から、主として仏教に関する美術工芸品の一端、計83件を名品展という形で、ここ東京・渋谷で、ご紹介させて頂くことと致しました。
国内での移動にも不自由が生じている昨今の状況を鑑み、奈良にある名品を東京で鑑賞することで、本展覧会が皆様の心の癒しとなり、さらにわが国の仏教文化に対する関心を高める機会となれば幸いです。
奈良からいらしてくださった仏像たち…。本当ありがたいです。
拝まずにはいられませんでした。
本展、仕事の後で滑り込みましたが、美術館を出てもまだ明るい。とてもすがすがしい気持ちで美術館を後にしました。
ちなみに、本展には奈良国立博物館のグッズもいくつか来ていて、今回買ったのはこれ。
正倉院文様のマスク!
…もったいなくて使えないかもw でも何かの機会に着けたいな。
松濤美術館、今年から館長が変わり石岡怜子さんが就任しました。
企画展の雰囲気も変わり、次回は津田青楓。ポスターがまた素敵なんですよ…。
楽しみです!
さて、美術館の帰りはいつも通り、渋谷東急前のヴィロンへ。
バゲットとクレープを購入しました。
いつも通りとーっても美味しかったです!
本展は、5/29(日)まで。
お勧めです。
帰宅後、仏像のことを勉強したいなーと思って、山本勉さんの「仏像のひみつ」を手にとってみました。
…めちゃ丁寧でやさしく面白い!
いままで展覧会や旅行でたくさん仏像を見てきましたが、私はぜーんぜん分かってなかったということに気付きましたw
名著だと思います。