美術部部室の中の人のブログ

アート好きな50代の女のブログです 

雑誌Numero TOKYO 「落合陽一が明かす、黒の正体」

美容院で、雑誌Numero TOKYO  2018年12月号を読んでいたらなかなか面白い記事を発見しました。

「落合陽一が明かす、黒の正体」。

というかこの記事、かなり面白いのに2頁だけってもったいなさすぎる。。

 

建築環境(特に、光環境、色彩)をやってた人にはたまらないと思います。

 

利休の楽茶碗の話から、陰影礼賛、京都の長艸敏明氏の刺繍の話

www.nagakusa.info

アニッシュ・カプーアのベンタブラックの話とか。

 

そういえば、ポルトガルの美術館でカプーア作品に落ちた(堕ちた)人がいたってニュースになってましたねえ。事故はよろしくないけど、実際落ちたのなら、それも作者冥利かも。

nazology.net

 

日本国内に大きなカプーア作品ってあんまりないんですが、いま別府で作品展やってますよね。行きたい~!Sky Mirror見たい~!

casabrutus.com

話がそれました。

 

ファッション雑誌の記事にしては、専門用語も容赦なく使いつつ、注釈もしっかりついていますので、分かりやすい。おすすめです!

 

つか、ほんとこの内容を2頁でまとめてしまうのってもったいなさすぎる。

再構成してどこかに発表してくれないかしら。。

 

余談。

「陰翳礼讃」ってホントいろんなところに引用されてるけど、誤解されてないかなあと思うこともしばしば(以前自分のブログにも書きましたっけ)。

oismgm.cocolog-nifty.com

 

落合さんの記事読んで「陰翳礼讃」を読みたいなーと思ったら、ぜひ角川ソフィア文庫版のを読んでほしい。井上章一さんの解説が面白いので。

「谷崎は西洋建築が明るい明るいって言うけど、西洋建築ってそんなに明るくないよ!」っておっしゃってますw

ちなみに西洋建築の明るさ、みたいな話だと、キューブリックの「バリーリンドン」とかいいですよね。

人工的な照明を使わず、夜の室内シーンも全部ろうそくの光で撮影。


※この作品を見ると、「ゆうても、西洋建築、けっこう明るいじゃん」と思う。。


キューブリック作品の中では人気がいまいちな気がするけど、ストーリーも含めてけっこう好きです(特にラスト)。

 

まあ、谷崎の「陰翳礼讃」は理屈っぽさよりも、ああでもなく、こうでもなくと、つらつらと書いたというのが真実なのだと思います。

 

というわけで、今回のブログも、ああでもなく、こうでもなく、つらつらと書いてみました。