結構前にインスタに載せた「マティスのダンスⅡ(エルミタージュ所蔵)」のクッキーが意外な人気でw
調子に乗って作った「マティスのダンスⅠ(MOMA所蔵)」等のことも含め、ちょっとメモ的なものを残しておきます。
↓一昨年作ったマティスのダンスⅡ(エルミタージュ所蔵)
最初、マティスのダンスⅠの方を見て、会田誠展@森美術館で見た小学生の絵(《ポスター》シリーズ。小学生の絵的な手法で描かれた会田誠作品。よくコンクールで賞をとったりする小学生のポスターの絵に対する皮肉になってると思う)みたいだなあと思ったんですよね。
マティスってヘタウマだなあと(失礼)。
で、このヘタウマさ、私の製菓のヘタっぴさと相性ヨシだなと思って、制作に入りました。造形は「ダンスⅡ(エルミタージュ所蔵)」の方がいいと思ったので、ダンスⅡを選択。絵を紙にプリントアウトして、クッキー生地のかたどりをして、焼いて。焼きあがったものに竹炭でちょいちょいと髪の毛や肉体の線を入れて、100均の色画用紙を背景して撮影したのが冒頭の作品です。
インスタにも書きましたけど、絵の平坦さ、ヘタウマさが私のクッキーとベストマッチして、なかなかいい作品ができたなあと思いました(自画自賛)。
で、これは後から気づいたのですが、マティスの絵を見たときの感想「会田誠の絵みたいだな」も的外れではなかったみたいで。
会田誠さんの作品にありました!
マティスを元ネタにしたものが。
会田誠展@森美術館にも展示されていた「ジャンブルオブ100フラワーズ」。
↓参考記事
言われてみれば確かに。背景の色、裸、あの肌の色からすると、ネタ元はたぶん「ダンスⅡ」に間違いなし。
でも、展覧会で見たときは全然気が付かなかったw
そんな元ネタなんて分からなくても面白いのが、会田誠さんの作品のすごいところでもあるんですが、元ネタが分かるとやはり面白さが増しますね。
で、調子に乗って作ったのが「マティスのダンスⅠ(MOMA所蔵)」
ダンスⅠ、ダンスⅡに関する記事はこちらに。
【作品解説】アンリ・マティス「ダンス」 - 山田視覚芸術研究室 / 近代美術と現代美術の大事典
ダンスⅠとダンスⅡとを比べてみると、やはりダンスⅠが習作というのも納得。
ダンスⅠよりダンスⅡの方が絵としての完成度が高い。
まあ、ロシアの富豪からの依頼で描いたものですから、完成度高いのは当たり前か。
ダンスⅡ。左から二番目の人もがんがんヘドバンしてていい感じだし。あと肌の色味もダンスⅡの方が赤みを帯びていて、アニミズムっぽさも出ているし。絵の完成度は高いのですが、ダンスⅠの豪快なヘタウマさも捨てがたいw
※余談ですが、インスタに二枚目として乗せた写真がコレ↓
ちょうどクッキーを作った日にピエールエルメ店頭で見つけたお面ショコラ。フランスのケ・ブランリ美術館※所蔵のお面をモチーフにしたもの。エルメのショコラ、昨年、原美術館のイースターのイベントで貰って、とても美味しかったので、今回自腹で購入してみました。
※ケ・ブランリ美術館という美術館、初めて知りました。こういう美術館があるのもパリらしい。。
ダンスも、お面ショコラもフランス人の作品。
たまたま、ではありますが、フランス人のアニミズム、アフリカ文化への憧憬みたいなものが感じられて面白いなあと思って、一緒に撮影してみました。
改めて、マティスのことをいろいろ調べてみると、この「ダンス」もそうなんですが、躍動する肉体(特に女性)みたいなものを繰り返し繰り返し描いている作家なんですよね。画集をじっくり見てみるとほんと面白くて。。この話、長くなりそうなので後日別エントリで書きたいと思います。
追記
クッキーのダンスⅠは、撮影後、娘と美味しくいただきました。