安西水丸さんのことを知ったのはいつだったか。。
名前より前に、絵は知っていた気がします。
小学校か中学校の図書館に、安西水丸さん装丁の
「日本の文学」という本があって、
難しそうな日本の古典文学なのにずいぶんとポップな装丁で。
思わず手にとってみたのが最初だったと思います。
↓三四郎とか。こんな感じ。
ね。古典文学なのに、すごく軽やかな雰囲気。
当時10代かつ本嫌いの私も思わず手に取った装丁。
素晴らしいと思います。
名前も存じ上げずに、村上春樹作品にハマって、「ああ、この人は安西水丸さんという人なんだ」と知ったのは、大学に入った頃だったと思います。
村上春樹さんと安西水丸さん。もう切っても切れない関係ですよね。
いちばん好きなのは、「よるのくもざる」かな。
今は文庫本版しかないみたいですけど、単行本(ハードカバー)の
装丁がホント素晴らしくて。
古本や図書館で見かけたらぜひ手に取ってみてほしいです。
村上カルタもいいですよね。
これもクッキー作ってた!ので貼っておきます。
水丸さん単体(?)の作品で一番好きなのはレモンの出てくる絵
です。水丸さんのレモン、いいんですよね。
水丸さんの絵にはテーブルの上の静物画のようなシリーズがあって
そのシリーズによく登場します。
最近、日差しが春っぽくなってきて、なんとなく心がレモンを
欲していて、水丸さんのレモンの絵を見ていたら、ぎゅーーーっと
酸っぱいレモンアイシングクッキーを食べたいな、
と思って作ったのが冒頭の作品。
水丸さんのレモンの味を想像しながら作りました。
味はもちろん美味しかったです!
ちなみに、レモンの形は、この作品からとりました。
↓ポパイ「カレーと本」特集
背景の絵は娘作成。レモンがヘタウマな平面になじみすぎて、クッキーだかなんだかわからない写真になってしまいましたがw
水丸さんのこの絵、すごく好きなんですよね。
分かりにくいと思いますが、右側の本は「the great gatsby(華麗なるギャツビー)」。レモンは、水丸さんのレモン好きゆえに配置したものかもしれませんが、ギャツビーに出てくるんですよね。レモンケーキの話が。
シャレが効いててすごく好きな絵です。
しかし、水丸さんの作品で自分がクッキー作ると、ほんと平面になじみ過ぎて、見た目いまいちになってしまうのが悲しい・・・。
次回はちょい立体な作品にチャレンジしてみようかなと思っています。
今回、安西さんの作品をいろいろ勉強した際の参考図書。
特に「安西水丸さん、デザインを教えてください」は
すごく面白い本でした。改めて分かる水丸さんのデザインのすごさ。
単なるヘタウマ画家ではありませんよ。
特に、これはすごい!とうなったのが、江國香織さんの「すいかの匂い」の表紙。文庫本版では別の絵になってしまってて、残念なのですが。。「安西水丸さん、デザインを教えてください」には載っています。見てみてください。
追記
水丸画伯も、ダンスⅠと、バラ色の裸婦の絵を描いていました!
「水丸さんも好きだったのね」
うふふ。なんだかうれしくなってしまいました。