美術部部室の中の人のブログ

アート好きな50代の女のブログです 

奈良さんの作品をお菓子にしてみました その2

奈良さんの作品をモチーフにしたお菓子、自分で作っていてとっても面白くて。

娘の熱烈リクエストもあり、もう1つ作品を作ってみました。

nice to see you again

(※これもインスタに載せたものを貼り付けました)

https://www.instagram.com/p/BgfWASZnvSF/

娘の熱烈リクエストで奈良さん作品第2弾。娘に奈良さんの自選作品集を見せて、選んだのがこの作品。私もこの頃の作品が好きで、特にこのナイフを持っている女の子の絵は奈良さんらしさがとてもよく出てる作品だと思います。食糧ビル時代の小山登美夫ギャラリーで買ったテレビスコープと一緒に撮影。2作作ってみて思ったのは、やはり奈良さんの作品はやはり顔。顔ですよ。アイシングで作った顔に目、鼻 、口、そしてチークを入れると、その瞬間に作品の存在感がぐわっと出て来る。一気に奈良さん的な作品になる。自分でもかなりテンション上がりました。実は顔以外のパーツはかなり下手なんですが😅 顔さえなんとかなればそれっぽくなる。「顔が命」どっかの人形メーカーのキャッチフレーズですが、まさに!という感じです。#sweets #icingcookies #contemporaryart #tomiokoyama #yoshitomonara #knife #girl #奈良美智 #nicetoseeyouagain

 

インスタのキャプションにも書きましたが・・・

 

この絵のポイントは、目線や顔の向きですね(ちょっと受け口風の口もポイント)。目線とか顔の向きから、この子の見ている相手が自分より背の高い人(=大人)だと推測できる。

口もいいですよね。ちょっと前に出ていて、ぎゅっと結んで。反抗的で実にいい雰囲気。そして、手にはナイフ。大人に向かってナイフを向けてる。

 

奈良さんの作品に出てくる子どもは基本的に奈良さんの自画像みたいなものだと思ってるんですが、その「子ども(私自身の中の子どもでもある)」がナイフを持って大人に対峙してることに、心がぎゅーっとなります。

 

自分のリアル子ども時代、か弱き存在であった自分にリターンマッチをさせてるような、そんな気持ちになる。大好きな絵です。

 

テレビスコープは、私の宝物。ちょうど同じ絵柄だったので

一緒に撮影してみました。

↓これね。

oismgm.cocolog-nifty.com

 

改めて、奈良さんの作品のお菓子を作ってみて、奈良さんの絵の表現の細やかさとかテクニックとか、やっぱりすごいなあと思います。絵柄がかわいいから、グッズとかになっちゃって、奈良さん=怖くてかわいい子どもの絵を描く人というイメージがあるかもしれませんが、やっぱり「作品」としてすごいものを作る人。

 

ファンとしてはできるだけオリジナル作品に触れてほしいなと思います。

 

余談ですが、今回、一連の作品を作るにあたり、奈良さんの作品集をいくつか見てみたのですが、印刷によって結構色が違うことに改めて驚きました。

例えば、初期のころのこの本に載ってるharmlesskittyと

 この本に載ってるharmlesskittyでは全然色が違うんですよね。

 

ちなみに、上記の作品集は、奈良さんの自選作品集ということもあり、色味もかなりオリジナルに近いと思います。

私の好きな作品が載ってるのは「深い深い水たまり」なんですが、自選作品集の方が、色味もオリジナルに近いと思いますし、作品の並びにもこだわりが感じられます。

(じっくり奈良さんワールドに浸るなら自選作品集をおすすめします)