美術部部室の中の人のブログ

アート好きな50代の女のブログです 

世田谷文学館(セタブン)がすごくよかった

今回ヒグチユウコ展が開催された世田谷文学館

ほーーんと素晴らしい施設。惚れちゃいました。

 

まず常設展示スペースにある、ムットーニ(武藤政彦)さんのからくり劇場。

https://www.setabun.or.jp/collection/index.html

 

ムットーニさんの作品を見るのは初めてでしたが、これすごかったです。

要はからくり人形のすごい版と言えばいいのでしょうか。。

人形のみならず、光や音、人形の舞台装置ごと作っている方で、これがもう、ひっじょーに凝った作り。ただ動くだけではなくて、割と長めの上演?時間で、途中おおお!と思わせる、展開というか演出があります。光や音の使い方もとても繊細。


今回私は

「THE SPIRIT OF SONG」(約5分)
「眠り」(約6分)
「漂流者」(約7分)
「ALONE RENDEZVOUS」(約5分)

を鑑賞。

 

特に「眠り」は、村上春樹の短編をモチーフしており(大好き)、地味めですが、ええええ?これどうなってるの?という演出がされていてツボでした。

↓「眠り」が収められている短編集「TVピープル」。「眠り」以外にも素晴らしい短編が収められています。

 TVピープル (文春文庫)

TVピープル (文春文庫)

ムットーニさんの作品の動画を探したのですが、あんまりいいのが見つからなくて。でもこのムットーニミュージアムの動画で雰囲気ぐらいは伝わるかな。リンク貼っておきます。

(この作品もいいけど、もっと素晴らしい作品がたくさんあります)

 

その後、図書スペース「ほんとわ」へ。

ここも素敵だったなあ。奥側が子どもの絵本&遊びスペース。

奥側左手には授乳スペースが(かわいい小屋風になっていて素敵でした)

あと、よく出来てるなあと思ったのが、この押入れみたいな読書スペース。小さめのベンチがおいてあって、ここで絵本を集中して読んでる子が何人かおりました。

→娘は、ここがかなり気に入ったようで「ここに住みたい」と言ってましたw

大人スペースも選書がホントに素晴らしくて。少女のための3冊というテーマの選書で「星の時計のリデル」を見かけたときには鼻血が出るかと思いました。

 

↓「星の時計のリデル」は傑作なので未読の方がいたらぜひ読んで欲しい。。

その他の選書も素晴らしくて。ぜひまた遊びに行きたいと思いました。