美術部部室の中の人のブログ

アート好きな50代の女のブログです 

直島&豊島の旅 その3

直島の旅の2日目は、念願の豊島です。

朝ホテルで朝食をとり…

(ベネッセハウスの朝ごはん、とっても美味しい!)

宮浦の港までベネッセのバスで送ってもらい、9時20分発のフェリーで豊島へ。

9時42分頃に豊島着。島内の移動は基本的にレンタサイクルなので、レンタサイクルを探すも、どこにあるか分からない…。船着き場から一番近いレンタサイクルは激混みだったので、近くにいたおじいちゃんに、近所の空いてるレンタサイクルお店を紹介してもらいました。

島内のバスの頻度もさほど高くないので、レンタサイクルがベストだと思います。島の道は起伏が大きいので電動アシスト推奨(というかレンタサイクルはほとんど電動アシスト付き)。幸い10歳の娘に合うサイズの電動アシスト自転車があったので、親子1台ずつ自転車を借りてゴーしました。

※未確認なのですが、多分チャイルドシート付きの電動アシスト自転車もあったと思います。お子様が小さければ、チャイルドシート付きの電動アシスト自転車に乗せて回るのもよいと思います。

 

まずは開館と同時ぐらいに豊島横尾館を見まして(頭がおかしくなりそうな展示、面白かったー)

benesse-artsite.jp

 

豊島美術館へ移動。

benesse-artsite.jp

豊島横尾館から自転車で20分ぐらいでしょうか。

豊島美術館につきました。

美術館の前庭から見える海の景色も最高。あと写真を撮り忘れましたが、隣の棚田がまた美しい…!


豊島美術館、事前予約しておいたのですが、館内の人数を制限しているらしく、少し待ってから入館。
外側の庭?のようなスペースも素敵なんですよね。


美術館の入り口へ向かう小道を歩き、いよいよ入館。

(館内撮影不可のため、You Tubeの動画を貼り付けておきます)

youtu.be

 

めっちゃ良かったです…!

 

ちょうどお天気もよく、館内を吹き抜ける風、風にたなびくリボン、光、そして、地面から湧く水…。床には誰かが置き忘れたようにも思える小さなオブジェ(もちろん内藤礼さんの作品を構成する作品です)。

床には撥水性のある塗料が付されていて、見た目ほとんど分からないぐらいに緩やかな傾斜がついている。

そこを湧いた水滴がトトトと走り、他の水滴に合体し、水たまりを形成する。そして、水たまりも小さな穴に落ちる。

そのときになにか空洞に響くような音がして。水琴窟みたいなんですよね。循環しているのを感じる。

あとで、展覧会のスタッフに聞いたところ、あの水はこの地の湧水を使っているとのこと。湧いて→地面をツツツーと移動し→また戻っていく。

 

いやー、今までいくつも内藤礼さんの作品を見てきましたが、間違いなく最高傑作。

あまりに感動して泣きそうになってしまいました。

 

もちろんカフェにも行ってきました。このカフェがまた良かった◎

※瀬戸内国際芸術祭開催中、カフェは休業とのこと。瀬戸内国際芸術祭期間中じゃなくてほんと良かった…。

この金属製の小さなコーヒーテーブルみたいなものは、西沢立衛さんデザインのスツールとか。これがインテリアにすごく合ってる。めちゃ素敵な空間でした。

カフェには、この土地ゆかりの食材(お米、柑橘類など)を使ったスイーツやお食事が用意されています。

ここでランチにしようかなとも思ったのですが、ホテルの朝ごはんがたっぷりめだったので、ランチはパスして、私はコーヒー。あと、うちの娘がオーダした柑橘のサイダーとアイスクリームをちょっと分けてもらいました。美味しかったー。

 

豊島にはこの他にも色々なアート作品があるのですが、豊島美術館の満足度が半端なく、なんだかこの感動を胸にホテルでゆっくりしたくなりまして。13時40分の船で直島に戻ることに。

 

14時頃に直島に戻ったのですが、この中途半端な時間、どの店も閉まっておりまして…どうしようと思ってたらちょうど港の近くに島内唯一のセブンイレブンがあったので、そこでお昼ごはんを調達して、バスでホテルに戻りました。

 

で、ホテルでお昼ごはんをもぐもぐ。

 

お昼ごはんが遅かったせいか、夕方になってもお腹が空かなかったので

夕食はパスして、お部屋でアマプラでタブレットで娘と「ハリーポッター」を見て※

就寝しました。

 

※ホテルのお部屋にはテレビがないので、お子様連れで、お子様が退屈しそうだなーと思う方はタブレット持参をおすすめします。

 

☆豊島への旅のメモ☆

瀬戸内国際芸術祭期間中は豊島への船の便が増えますが、それ以外の期間は船の便も少なく(一日3便ぐらいだったと思います)、船の運行スケジュールをよく確認してから行かれるのがよいと思います。あと、島内の移動は基本的に自転車だと思いますので、天候の確認も必要だと思います。私達が行った日は、幸いお天気もよく気温も暖かだったので自転車での移動が楽だったのですが、これが真夏、真冬、雨だったら、けっこうキツいな…と思いました。

豊島美術館の人は、「雨が吹き込む豊島美術館もいいんですよ」とおっしゃっていましたが。

できることなら3泊4日ぐらいの余裕のあるスケジュールを組み、天候がいまいちであれば直島島内の観光デイとし、天候がよい日に豊島へGoするのがおすすめかなーと思います。

 

あと瀬戸内の日差しは3月末~4月上旬でも意外とキツイので日焼け止め、帽子、日傘を持っていくことをおすすめします。私は自転車乗りながら、「つば付きの帽子を持ってくれば良かったー」と後悔w ファンデーションちゃんと塗ってたのでそんなに日焼けしませんでしたけど、やはり折り畳めるつば付きを持ってくればよかったと思いました。

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旅から戻って1ヶ月近く経ちますが(さっさとブログに書けw!)

何というか「心の中にあの豊島美術館の建物、空間が置かれた」ような気がしているのです。直島にも地中美術館や家プロジェクトなど素晴らしい美術館や作品があるし、今までもいろんな美術館で多くの素晴らしい作品を見てきましたが、こんな風に心の中にまで「美術館そのものが存在する」ような、心の中に深く刻まれる体験をしたのは初めてです。

心の中に深く刻まれ、またあの場所に戻りたいたいと思う。そういう深い感動をこの豊島美術館で体験しました。

 

いくら言葉を尽くしても説明しきれないので、ほんと皆さん「行ってください」。