美術部部室の中の人のブログ

アート好きな50代の女のブログです 

ヒグチユウコ展 CIRCUS

ヒグチユウコ展 CIRCUS@世田谷文学館に行って来ました。

higuchiyuko-circus.jp

いやー、素晴らしかったです。

素晴らし過ぎて思わず2回も行ってしまいましたw

少しでもヒグチさんに興味関心の有る方はぜったいに見た方がよいです。

小さ目の会場ではありますが、初期(学生時代の作品まで展示されていました。貴重!)から最近の作品、トルソや椅子へのペインティング作品、立体作品(ひとつめちゃんのフィギュアや、今井昌代さんと作ったフェルトぬいぐるみ作品)、舞台衣装等、網羅的に展示されていますし、のぞき穴からミニムービーが見られたり、実際に絵を描いているところの映像を流したり、展示会場の作りがすごく凝っているので見ていてホントに楽しい。

会場に流れている音楽も素敵でした(フェリーニの「道」のサントラ)。

 

 

あと、和室の中にいろんな和風の作品が展示されているのスペースも素敵だったなあ。若冲とのコラボ「ギュスターヴ若冲雄鶏」

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©ヒグチユウコ

あと、雷様のかっこうをした猫の絵も最高だったな。

(和室にさりげなくミニ太鼓が置いてあるのが素敵でした)

この風神雷神図の屏風も!

あと、個人的にツボだったのが、映画「シャイニング」をモチーフにした立体作品。

 

 

もう見た人なら、おおおお!と言わずには入られない。

真ん中に三輪車にまたがったぬいぐるみ+斧。

左手にはルームナンバー「237」。双子の女の子の絵。これがガラスの箱の中に閉じ込められたような作品なのですが、そのガラスに鑑賞者から見て背面側に展示されている大きな双子の女の子の絵が映り込むような仕組みになってます。

これが非常に凝った作りで、思わず唸りました。

(凝ってるんだけど、気が付いている人が少ないのが残念)

 

 ヒグチユウコさんの絵には、緻密なかわいさに、こういう狂気というかキモ悪さみたいなものが共存しているのがすっごくいいんですよね。

あちこちで話題になった、「サスペリア」のポスター原画も拝見しましたが、なんかもうバッチリですよね。

higuchiyuko.com

 

こういうキモさと狂気が全開な絵もよいのですが、じわっとキモいのも結構好きで。

今回じわっとキモかったのが、いちばん広い展示会場の奥側にあった、「人間の手をした動物」のシリーズ。動物はすっごくかわいい。しかもおめかししてるし。でも手が人間の手になってるだけで、こんなに不自然でキモいものか・・・と愕然としました(褒めてます。念のため)。

前々から、写真や絵で手の印象が全体の印象に大きく影響しているとは思っていましたが(分かりやすい例だとデューラー肖像画)、これはちょっとした発見でした。

↓手についてはむかしブログにも書きましたっけ。

oismgm.cocolog-nifty.com

 

撮影スポットもたくさんありましたので、撮影~。

↓事前に本人に展覧会会場の様子を見せて、当日洋服コーディネートを考えさせたら、赤とネイビーを組み合わせてなかなかセンスよい感じでまとめてきました(親バカ)。

 

さて。ヒグチユウコと言えばグッズも外せません。

今回買ったのは、バッヂ付きのキャンディ。

パッケージのデザインがホントに素晴らしい。これは、元夫の妹さんへのプレゼントにしました。

あと、娘が欲しい欲しいと言っていたのがビーチボール。ビーチボールに1500円出せないと思ったので「お年玉で買うならどうぞ~」言ったら、買ってましたw 

 本人かなりお気に入りで、部屋の中で、このビーチボールを使って延々と遊んでいますw

 お年玉くれたおばーちゃんに感謝だね!

 

グッズ、大人気で品切れのものもいくつかあります。毎週木曜日にツイッターで在庫状況がお知らせされるようなので、グッズを買いたい方は、事前にツイッターで在庫確認してから行かれることをお勧めします。

#私はバンダナが欲しかったんだけど、買いそびれましたーーー。もう1回行くかーーー。

東京での開催は~3/31までですが、兵庫、広島、静岡、高知等への巡回が決定しているようです。近くで開催されるようならばぜひぜひ足を運んでみてください。

 

あ、そうそう。

世田谷文学館の周辺って飲食店がほとんどないんですよ。

なのでお食事は世田谷文学館内の喫茶室「どんぐり」か、お弁当的なものを買って行って、外のベンチで食べるのをお勧め。

→我が家はお弁当持参で行きました。喫茶室は大混雑だったので、お弁当で正解・・・。

世田谷文学館、ほかにも色々面白かったのですが、長くなりそうなので別エントリで書きたいと思います。

 

今回の展覧会のタイトルと同じ画集「CIRCUS」

今回も凝った装丁。通常版でこれだけ凝ってるのに、特別装丁版もあるんですよ!

→展覧会の会場で見られます。

 

我が家の家宝。「バベル」。これも絵に箔押しがしてあってホント凝った装丁です。

素晴らしい。