今朝食べた美味しいもの。
とらやの「春の夢」。ほぼ毎年買っている気がします。
ほんわかした意匠も好きだし、何といってもこの味。
もっちりとした薯蕷、中身は珍しい白小豆の白あんで、すっごく美味しい(今年は特に美味しい気がします。気のせいかもだけど)
「春の夢」という名前も素敵…胡蝶の夢ですかね。
毎年、買うたびにどう撮ろうかと考えて、今年は2羽並べてみました。うん、なかなかいい(自画自賛)。
夢と言えば。ちょい前ですが、
今年の雛祭りの日。黒澤明の「夢」という映画に出てきた、実物大の雛壇(人形は人間が演じています)のことを思い出し、アマプラで見ました。もう何年ぶりだろう?雛壇のエピソード以外、あんまり実は覚えてなかったんですが、覚えてなかった分、すごく新鮮。よかったなあ。
実物大の雛壇は、8つのエピソードのうち、2.桃畑のエピソードに登場するのですが、その他のエピソードもとても面白かった!4.トンネルとかも「絵」としても最高だし。ストーリーももちろん◎
1 日照り雨
2 桃畑
3 雪あらし
4 トンネル
5 鴉
6 赤冨士
7 鬼哭
8 水車のある村
黒澤明って、(基本的にあんまり好きな監督ではないんですが)絵を描く人だったから、映画の構図が絵画的ですごく面白いんですよね。
画集も出していて、「夢」を見た後、この作品集で改めて「夢」のスケッチも見てみました。単なるイメージスケッチとかコンテとかの域を超えおり、かなり見応えあり。絵単体でも面白いし、映画の実際の場面と比べるとさらに面白いと思います。
でも、黒澤明のすごいところは、映画としてみたときの方が、圧倒的に絵画的な面白さを味わえることだと思います(当たり前か)。
4.トンネルとかも、映画の方が絵画的なんですよ。。これはぜひ絵の方と比べて見てみてほしいです。
ちなみに、トンネルに出てくる兵士の顔の色、私は青とか緑っぽく見えたんですが、娘は白に見えると言ってました。この微妙な色味も面白さの一つだと思います。
ちなみに、私が黒澤映画で一番「絵画的な面白さ」を感じた作品は、「白痴」です。
原作の雰囲気もすごくよく出ているし、ストーリーも傑作だと思います。ご覧になってなかったらぜひ。
「夢」に話を戻して、黒澤の「夢」を見ながら、たぶん黒澤がやりたかったのは漱石の「夢十夜」みたいないなことかなと想像しました。
ほんとに見た夢。オチもなくただ不思議で面白く、美しい。ただし劇場公開するので、観客が見て面白い、美しいと思わせる演出は必要で、黒澤によるこの「着地点」はほんと素晴らしいなと思いました。
ちなみに、漱石の夢十夜は豪華監督陣により映画化されていますが、未見なので、近いうちに見てみます。
あと、近藤ようこさんのマンガも素晴らしいです。ぜひ!
今日は、夢について、ああでもなくこうでもなくダラダラ書いて終わりにしたいと思います。