先日、読書会用に「悪童日記」を読んでいて、子どものならでは時間、子どもならではの感じ方、子どもならではのたくましさ、子どもならではの痛々しさ、みたいなものについていろいろ考えまして。
使い古された言葉だけど
「平坦な戦場で生き延びること」byギブソン
という言葉を思い出しました。
そして、この言葉を思い出すとともに、奈良美智さんの絵に出てくる子ども(子供たち)のことを思い出しました。改めて、最近の作品も含めた画集を眺めてみたら、やっぱりいいなあと。
個人的には94年~95年ぐらいの作品がとても好きだということも実感しました。
奈良さんの作品を見始めた頃ですね。
→この頃の作品をクッキーで作ったので、後ほどアップします。
で、奈良さんのことをいろいろ考えていたら、ちょうど、奈良さんのドローイング展@カイカイキキギャラリーをやっていて、かけこみで鑑賞してきました。
すごく良かった・・・。
奈良さんの描く、何気ない子どもの表情が、何気ないと言えば何気ないんだけど、じっと見ていると自分の子ども時代、あるいは自分自身の子ども(娘。6歳)の日々わきあがえるちょっとした感情のようなもの、それこそ「泡」のように消えていったであろうものが、蘇るんですよね。
それは無意識だったり、すっかり忘れてしまっていることだったりするんだけど、それがハッと蘇る。
そして、それらが実は大事なものなんじゃないかと気づかせてくれる。
そういう日々消えていってしまうようなことを、普遍的なものにしてる・・・これが奈良さんのすごいところなんだと思います。
もう、展覧会を見ながら、自分のことだったり、娘のことだったり、いろんな感情がわきあがって、ホント泣きそうになってしまいました。
↓撮影OKだったのでたくさん撮影してしまいましたw
30年分のドローイング、とにかくすごいボリューム!
見ごたえありました。でも、奈良さんの作品を見たというより、たくさんの子どもたちに会ったという感じかな・・・。
奈良さんの話、ちょっと長くなるので、いったん切って、次のエントリでも書きます。