美術部部室の中の人のブログ

アート好きな50代の女のブログです 

2019年のベスト展覧会

2020年。年が明けましたね。

今年もよろしくお願いします。

年末年始は、あまり予定も詰め込まず、ゆっくりと過ごしました。

明日のことも考えず、食事はできるだけ簡単なものにして、自分なりの「冬休み」を満喫し、本当にいいお正月だったなあと思います。

大いにリフレッシュできたので1月以降も仕事、家庭、そして趣味にまい進したいと思います。

2020年、実はもう「美術館はじめ」をしてしまったのですがw(しかもすごくいい展覧会でした)、このことは別エントリで書くとして、まずは2019年に見た展覧会の振り返りをしたいと思います。

 

2019年のベスト展覧会

1.佐藤雅晴「死神先生」
2.コートールド美術館展

3.塩田千春展
4.ルートブリュック展
5.カタストロフと美術の力展(実は今年観てた)

これ以外にも、

非常にはっきりとわからない@千葉市美術館も良かったし。

夏に観た、東京都現代美術館、写真美術館、国立近代美術館それぞれのコレクション展がもう本当に素晴らしくてしびれましたし、メスキータ展もよかったし。ヒグチユウコさんの展覧会もよかったし。

シャネルネクサスホールで観た、ピエールセルネと春画の展覧会も素晴らしかったし。

もう選ぶのが大変でした。。

(それぐらいたくさん見られたのは幸せなこと)

 

1.佐藤雅晴「死神先生」は、佐藤さんの死も含めて鮮烈に心に焼き付けられた展覧会でした。ドローイングは、佐藤さんの動画作品の延長上にありながら、ドローイング単体としてもすごくインパクトがあって、よかったなあ。あの日、ギャラリーの窓から見た景色も忘れられません。

meg0122.hatenablog.com

 

2.コートールド美術館展は、何と3回も足を運んだほどお気に入りの展覧会でした。なんといってもあの空間。絵が発光するような特別な空間がそこにありました。

 

meg0122.hatenablog.com

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3.塩田千春展は、実はブログに書きそびれれしまったのですが、あの糸を巡らせた作品が、初期の作品からの文脈で「あ、なるほど!」と思わせる展示もよかったし、生と死という大きなテーマがズドンと来て、本当に見ごたえのある展示でした。

4.ルートブリュック展は、「展覧会で現物を見ないと分からない」その真骨頂。この展覧会が開催されいていたとき、結構話題になってて、写真で見る面白さ(写真だけでも面白い)もありつつ、現物を見て3次元で感覚として入ってくる情報をもとに感じると、写真との違いがすごくあって、それ自体が面白かったというか。こういう面白い作家の展覧会を開催するステーションギャラリーってやっぱりすごいなと思いました。

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5.カタストロフと美術の力展は、実は昨年見ていて(自分の感覚としては一昨年ぐらいの感じなんですが)、やはりベストに入れたいなと思った展覧会。「あいちトリエンナーレ」もそうなんですが、こういう社会的なメッセージのある展覧会の難しさというか・・・・。私自身は結構好きなんですが、メッセージとアートがちゃんと結びついている、そういう作品群がちゃんとキュレートできてる森美術館ってやっぱりすごいなと思った展覧会でした。どの作品も面白くて、そして刺さった。やはり外せない展覧会だと思いました。

meg0122.hatenablog.com

 

振り返ると、今年見た展覧会で印象に残っているものは、やはり、自分にとって、好きとか気持ちいいとかよりも、「自分にとって新鮮な体験であったか」がポイントだった気がします。

もう、ホントにけっこう長く美術を見て来ているにもかかわらず、これだけ「自分にとって新鮮な体験」をもたらしてくれる、日本の美術館、ギャラリーってほんとにすごいと改めて思った次第です。

 

それと、やはり娘の成長にともない、自分の行動範囲も広がったし、娘と一緒に行ける展覧会も増えたのが本当にうれしいです。

 

今年も面白い展覧会、できるだけ足を運びたいと思います。