桃山展。正直2400円の入場料に腰が引けていたのですが、展覧会に行った人が皆、入場料2400円なんだけど、見たらおつりがくるぐらいすごかったと口々に言うので、「それならば」と思い、行ってきました。
ええ、ほんとに2400円でおつりがくるぐらいすごかったです。
重文、国宝、重文、国宝…、お宝があっちからこっちから、これでもかと総攻撃。心の準備ができていなかった私は、打ちのめされて帰宅(超へとへと)。
2400円だと通常の特別展の1.5倍~2倍の料金でしょうか。でも中身はいつもの3倍。
お得…いやそれ以上にこれだけのお宝を集めた展覧会、たぶんもうなかなか見られないのでは?と思うぐらいの充実ぶりでした。
前期で見て打ちのめされて、後期の展示リストを見て、後期も見なくては!と思って展示スケジュールをよーく確認した上で後期も鑑賞。
ええ、素晴らしかったです。
後期はケンコートキナーの単眼鏡持参で参戦しました。
後期に登場した岩佐又兵衛の洛中洛外図サイコー。もうずーっとみられる感じ。
前期、後期で面白かった作品のメモ。
・豊国祭礼図屛風 岩佐又兵衛(前期)
・洛中洛外図 岩佐又兵衛(後期)
・花下遊楽図屛風(通期)
・フランシスコザビエル像(前期)
桃山展、海外の文化との邂逅という視点での展示コーナがあったのもよかったです。このフランシスコザビエル像は、教科書ののってるあの有名な肖像画。この肖像画の本物にまさかお目にかかれるとはw
あと、当時の長崎でしょうか、ポルトガル人がやってきたときの様子を描いた屏風も面白かったな。「初めて外国人を見た日本人」の驚きの表情がたまらなかったです。
・油滴天目(前期)
茶道具もすごかった。
・豊臣秀吉像画稿(通期)
戦国武将の肖像画も有名なのがいくつも展示されています。この絵はあの有名な秀吉像(の下絵)ですが、上半身の部分に紙を貼った跡があって「これは??」と思ったら、上半身だけいくつか候補画を描いて、本人にどれがよいか選んでもらい、あとでペタっと張ったらしいです。本人が絵を選んだというエピソード込みで面白かったな。
あと
・松林図屏風(後期)
も出ていましたね。もう何度も見ているけれど、やっぱりイイ。
(見るといつも、頭の中に10ccの「I'm not in love」が流れてしまいますw)
→後期の展示の後、「びじゅチューン」も見ました。今回、松林図屏風モチーフの「松林ズ」という作品があるので、見てから、「びじゅチューン」という流れは結構いいかも。「びじゅチューン」のことは別エントリで書きます。
前期の展示だったか、洛中洛外図のあたりで、普段、美術館に行かなさそうなヒップホップ系の若カップルさんが見ていたのですが、「おもしれー、おもしれー」「うわ、また近づき過ぎちゃった。さっき美術館の人に注意されたのに!」と言ってて、私はマスクの下でウケつつ、「分かるー、めっちゃ分かるわー」と頷いてました。
ええ、普段美術館に行かない方も、そうでないコアなファンの皆さんもぜひぜひこの展覧会に行ってください。
開催は11/29まで。
ちなみに、私は今回、入場料が高めなのでトーハクのプレミアムパスを購入しました(5000円で、特別鑑賞券4枚と常設展のフリーパスがつくもの)。
前期後期で合計2枚使ったのでもうほとんど元が取れてしまいました。たぶんお正月もトーハクに行くので。。めっちゃお得。