あけましておめでとうございます。
ブログの更新が滞っておりますが元気に過ごしております。東京では緊急事態宣言が発令されるかもしれないと言う状況ですが、フロリレージュならば比較的安心安全ということで、毎年恒例のフロリレージュでのランチを楽しんできました。
いつもつきあってくれるSさんご夫妻には感謝感謝です。
約1年ぶりの川手さんのお料理、自分の中でもかなりびっくりな内容でした。
今までは、各お料理のだしの味を舌で確かめながら、フォン/出汁(和風だし)?そのぎりぎりのところを探索して、やっぱりフレンチと判断していたのですが、今回はそのぎりぎりのところを攻めながら、明らかに和のお料理に着地していました。
いやー、面白い。
ミシュラン★★をとりながら、いや、とったからこそ攻めてる川手さん、やっぱ最高。
また行かないとなあ。そんな気持ちにさせてくれるコースでした。
定番?の焼き芋。ほうじ茶の中からあつあつ焼き芋登場(熱すぎて若干舌やけどw)
甘海老と生肉
カニ、白子、出汁が最高すぎた
くえ。なんとびっくり、すり身の海苔巻。
ほろほろ鳥。肉の火入れが完璧。せり、ゆず。ゆずの中にはトリュフとほろほろ鳥のミンチ肉が。熱々のだしと一緒にいただくと、もう完全に川手風「お雑煮」。
びっくりしたー。
デザートは金柑メルバ(と私が命名)。スライスした金柑、金柑で作ったふわふわのジュレ、メレンゲ。相性バツグンすぎた。
あと、個人的にすごく感動したのが、苺のパリふわカンノーリ(と私が命名)。外側は、極限まで薄く仕上げた苺味の飴で、その中に脂肪分高めながらふわふわでかるーいクリームが充てんされているというもの。食べると、甘酸っぱい苺味の飴がパリっと砕けてクリームが口の中に広がるという。はかない食感も面白いし、クリームといちごという組み合わせも冬らしいし、ほんと素敵なデザートでした。
いやー、素晴らしいコースでした。
以前、このブログにも書いたと思うのですが、私はレストランに「美味しさ」のその先を求めているなあと。
「ああ、美味しかった」、それだけでもいいんだけど、ある自分が見たことのない世界を体験する、自分の中の感覚を拡張する、お料理を通じて見知る物語がある、そういうものを求めているなあと思うのです。
→なので、自分の中では、レストランに行くというのは劇場でお芝居を見る、美術館に行く、そういうものに通じる体験を求めていると思います。
今回の川手さんのコースは、そういう意味では自分にとってとーーーってもツボなコースでした。もう10年近く川手さんの料理を食べていますが、今度はこう来たか!という驚きと感動がありました。
コロナ渦で、外食も制限されている状況ですが、安全安心な良きお店で食事を楽しみたいなーと改めて思いました。
また行きます!