美術部部室の中の人のブログ

アート好きな50代の女のブログです 

とらやの春の羊羹の意匠にしびれました

先日、伊勢丹のとらやで見かけた春の羊羹が、もう~凝った意匠で・・。

ちょっと感動して、思わずミニサイズ2本買ってしまいましたw

 

左が「桜の里」、右が「春の幸」(伊勢丹三越限定品。現在は完売)。

「桜の里」は本当に原っぱに桜の花が満開で咲き乱れているように見えるし

「春の幸」は、手前にピンクのお花がぱーっと咲いてて奥の方に草原が見える。

これ、すごいなと思ったのはほぼ「色配置を上下ひっくり返しただけ」なのに、まったく別の風景を描いていること。

「桜の里」が、桜の木を真正面から見ている(平面的なものを描いている)のに対し、「春の幸」は奥行きを描いてる。

似たデザインで全く別モノを描いてるとらやのセンスに脱帽しました・・。

しかもよくある「桜色(ピンク)と緑色」との組み合わせというのが心にくい。

あと、「春の幸」の色の配置もよく菱餅等で使われている、下から緑→白→ピンクの配置ではないのも、老舗の前衛を感じました。

 

ちなみに、とらやのお菓子で湿粉製棹物「新春の野」というお菓子があるのですが、これも下から緑→ピンク→白の配置で、菱餅の配置(下から緑→白→ピンクの配置)ではなくて。。やっぱり敢えて避けているとしか思えない!

www.toraya-group.co.jp

 

で、今回買った「桜の里」と「春の幸」、似た意匠なのに味がまったく違っていたもの面白かったです。

「桜の里」は、緑のところが、桜の葉っぱをまぜた塩味の羊羹なんです。だから上のピンクのところ(道明寺製のところ)と一緒に食べると「桜餅」の味になるんです。これはちょっと新鮮な感動を覚えました。羊羹なのに、食べると桜餅w

 

一方、

「春の幸」は、緑のところがうぐいす餡の羊羹で、うぐいす餡の味が意外とハッキリしててこれまた美味しかった!

ちなみに、うちの娘は「春の幸」の方が好みだったようです。

 

残念ながら「春の幸」は既に完売してしまいましたが、「桜の里」はまだ買えます。

www.toraya-group.co.jp

おすすめです!

 ↓先週の金曜の九段下あたり。まだ四分咲きという感じでしたが、きれいでした。

今頃満開だろうなあ。