美術部部室の中の人のブログ

アート好きな50代の女のブログです 

目 非常にはっきりとわからない@千葉市美術館 

目(【mē】)の 非常にはっきりとわからない@千葉市美術館を見て来ました。

 

 

www.ccma-net.jp

 

2014年の「たよりない現実~」展@資生堂ギャラリー

以来、ずっと目のファンで、東京近郊で彼らの作品を見られる機会があれば

できるだけ足を運ぶことにしています。

今回の千葉市美術館の個展もかなり楽しみにしておりまして

ええ、今回もやられましたw

※でもでも、ちょっと残念なのは某美術ブロガーさんのちょっとした記事を読んで、

目のコアなファンである私は今回の展覧会のポイントが事前に分かってしまったのです。。

(ああ、見るんじゃなかった。ばかばかッ!)

 

しかし、ポイントが分かったとて、会場に行ったら充分楽しめるのが目のすごいところ。今回も娘と2人で行って、1.5~2時間ぐらい楽しんで来ました。

 

ヒントとしては、今回も目の得意技が炸裂しているということでしょうか。

また、この美術館でしかできない展示をしていますし、見終わったあとも

現実と非現実とが非常に曖昧になるというカオスを体験できます。

(この日常にアートが浸食してくる感じが目のすごいところ!)

 

目、初体験の人はかなりインパクトを感じられるのではないでしょうか。

おすすめの展覧会です。

↓青野さんのこの記事、過去の作品にも触れていて、すごく好きな記事です。

casabrutus.com

 

今回も「見た人にだけ共有される神話的な展覧会」になるんだろうなあ。。

12/28迄。ぜひぜひ!

 

以下、ネタバレを含む感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


様子を分からずに展覧会にいらした来館者のおじさまが

「1200円も払ったのに、何も展示していないじゃないかっ!!」

受け付けの方に怒鳴ったとか怒鳴らなったとかw

受け付けの方は「現代美術の展覧会ですので・・・」

と説明したらしいのですが、せめて

 

「7階と8階の展示、両方ご覧になりましたか」

 

ぐらいの補助線はあってもよかったのではないかなと思いました。

 

今回の展示のポイントは7-8階をつなぐエレベータ。

まあ、見事な作りこみようでしたよ。今回も。

しっかりエレベータの外部も内部もしっかり養生してあったので、

自分が何階にいるのか分からなくなるんですよね。

目の策にまんまとはめられた感じです。

もう7-8階を親子で何回往復したことでしょう。。

 

「ままーっ!わたしここの床に落ちてるものを覚えておくからね!

8階に行ってもあるか確認するからね!」

「ままーっ!忘れた!あったかどうか忘れた!7階戻る」

以下ループw

 

細かいところもかなりしっかり作り込まれているので、

1階のあの場所も展示だか現実だか分からなくなっているのも見事

(実際には展示作品だそうです)。

 

あと、目のスタッフの人が途中

「作業を行いまーす」とか言ってやってきて、色々作業をしていたのですが、

これも周囲の人の話を聞くと、どうやら演出っぽいです。

長い展示期間で展示の様子が変わるのかな等を想像したのですが、

作業後にフロアに戻ると元の通りだったし・・・。

 

「というか、そもそもあの作業員さんたちは存在したのかしら」

まぼろし?」

と思ってしまいました。

 

少々演劇的な(動的な)演出が入っているのも、なかなか凝っているなあと思いました。

 

でも、正直なところ、今までの作品からすると、ちょっと華やかさに欠け、目ファンとしてはちょっと物足りない感じも。

一方で、常に、私たち鑑賞者に驚きを与えなくてはならない目も大変だなあと思ってみたり。

まあ、そんなことわれわれが心配するまでもなく、彼らには作品のアイディアはいっぱいあるんでしょうけど。。

 

次回の目の作品、いつみられるのかな。。

もうとにかく見逃したくないので、地方でも足を運べるよう、お小遣いためておかないとw